20年前の祖母

20年前の祖母
ちょうど20年前。
世の中は”2000年問題”の話題で溢れていました。

「ITシステムが動かなくなる」
「電気・ガス・水道が止まるかも」
「電車や飛行機もヤバい」

テレビや新聞のニュースを見て
不安になっている人が多かったです。

食料の備蓄・・・
ガスコンロの用意・・・
預金をおろしておかないと・・・

世間はちょっとしたパニックでした。

当時、群馬の実家に戻ったときに私も
「もー、全然、わかってないんだから。
 みんな止まっちゃうかもしれないんだよ。
 準備しておかないとダメだよ」
と、両親・祖父母に力説していたものです。

そんなときに祖母がポツり。
「なんだ、戦争のときと一緒か」

そのつぶやきが
とてつもない安心感を生み出したものです。

 おばあちゃん、頼りになる〜。
 おじいちゃんは戦地にも行っているし〜。

今回、大型台風接近で実家に電話をしてみました。
101歳の祖母は耳が遠くて会話は無理。

でも、
いてくれるだけでまわりに安心感を与えてくれます。

心配で実家に電話をしたのではなくて
安心したくて電話を掛けていたのかもしれません。

清水

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