当カウンセリングルームのクライアントさんの中には
「離婚していいのかどうか」
と迷われる方もいらっしゃいます。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが
現在の日本の夫婦の離婚率は上昇していて
およそ3組に1組の夫婦が離婚という選択肢を選ぶ状況となっています。
このような状況ですので
たとえ離婚という結論に至らなかったとしても
「離婚していいのかどうか」と迷われることは
ほぼすべての夫婦が一度は考えたことがある、と言ってもいいかもしれません。
私自身、離婚を経験しています。
かつて、私も夫婦関係がギクシャクしてきたときには大きく迷ったものです。
結婚式当日には、
「あ、失敗したかな・・・
いや、そんなことない・・・
でも・・・」という気持ちが生まれてしまったことを
はっきりと覚えています。
結婚生活が始まってからは、
正直に感じた「失敗かな」というココロと
それを否定する「そんなことない」というアタマとの
葛藤の時間の中で過ごしていました。
それでも、
「子どもが授かれば変わるかも」そんな期待もありました。
実際に子どもはかわいいと思えて、愛情も注げました。
辛いこともありましたが、その度に子どもの笑顔に救われたものです。
それでも、夫婦間に生まれた安心できない何か。
不安といっていいのでしょうね。
その不安がときに大きくなったり、ときに小さくなったりしながら時は過ぎていきましたが、決して完全に消えることはありませんでした。
どれくらい時間が経ったのか
自分でももうわからないくらいになっていたと思います。
意を決して、別居。
そして、離婚に至るまでに、
気がつけば10年が過ぎていました。
10年。決して一言では表せられない時間です。
そんな経験もあってのことだと思います。
心理カウンセラーとして活動している今では
夫婦のご相談も多く頂いています。
クライアントさんには実に多くの迷いがあります。
「離婚して生活していけるお金が入ってくるのかな・・・」
「私ひとりならともかく、子どももいるし・・・」
「子どもには父親が必要なのかな・・・」
「両親に悲しい思いをさせてしまうかも・・・」
「みんなから、どう思われるかな・・・」
「私がほんの少しガマンすれば、みんな幸せなんじゃないかな・・・」
「離婚したらこの先ずっと一人かも・・・」
「なんで私だけ・・・」etc.
迷う気持ちというものは、
ひとりひとり本当に様々です。
ですから、私は離婚を迷っているあなたに
「ああ、あの人と同じ悩みだ」というような接し方は決してしません。
ひとりひとりに違う状況があり、
ひとりひとりに違うココロがあり、
ひとりひとりに違う結論があります。
あなたの迷いが真剣なら
私は必ずあなたの味方になることをお約束します。
たとえどんなに世間があなたを批判したとしても
私だけはあなたを応援します。
真剣なあなたなら、
一人で考えていてもきっといつか正しい答えを出せることでしょう。
ただ、私と同じように気がついたら
10年が過ぎていたという経験はあまり味わってほしくないな、
と思います。
もし、あなたのココロが堂々めぐりを続けているようなら、
一度、足を運んでみてください。
あなたのお話を聴かせていただき
一緒に歩いていきたいと思います。
夫婦だけで話していますと つい感情的になりがちですが、
知り合いでもない第三者が傍にいることで
落ち着いて話せるのではないでしょうか。
心理カウンセラー
矢野えり