「社内の嫌がらせ」どう対処する?

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これって、もしかして嫌がらせ?

「荷物を減らすと身も心も軽くなります」と先月号に書かせていただきました。
別のところで、これと同じ話しをしていたところ、ある女性からこのようなコメントをいただきました。
「人間関係も同じような気がします。少し距離をおいてみるとラクになります」。
ご本人に許可をいただいた上でこの記事を書いていますが、詳しく話をうかがったところ、
職場の人から「小さな嫌がらせ」といえるようなイジワルをされていたとのことでした。
その方の転職が決まった直後から、いわゆる「お菓子外し」をされるようになってしまったとのこと。
どういうことかというと、職場のある人がみんなに配るお菓子を、自分だけもらえないようになってしまったというのです。
今月は「えっ? これって、もしかして、嫌がらせ? イジワルされてる?」と感じたときの対処について書いてみたいと思います。

「なんでなの?」は辛くなる

職場で他の人からイジワルをされると、何とも言えない悲しい気持ちになることでしょう。
そんなとき、つい「なんでなの?」とその理由を知りたくなってしまうことも理解できます。
私自身もそうした経験があります。
でも、理由を知りたくなっても、本当の答えなんてまず分からないものです。
たとえ理由が分かったとしても、それで解決につながることもほとんどありません。
「なんで?」という気持ちは自然に生まれる感情ではありますが、
まずは意識的にそういう気持ちになるのをやめるようにしてみましょう。
すぐに完全にやめることはできなくても、少しでもいいのです。
理由を探すことを意識的にやめてみるのです。
これだけでも辛い時間は大きく減ることを感じられることでしょう。

「まあ、いっか」は軽くなる

今回例に挙げた女性のように、転職が決まった人に対してのイジワルに限らず、どのようなものであれ、
いじめや嫌がらせなど存在しないのが一番です。
でも、残念ながら、多かれ少なかれ、誰にでも起きる可能性がある問題と言えるでしょう。
本当につまらないような小さな嫌がらせだったとしても、されている人にしてみれば大きなストレスとなってしまいます。
社会人になってから一度もイジワルや嫌がらせをされたことがない人、職場の誰かがイジワルや嫌がらせをされたのを
見たり聞いたりしたことがない人は、たぶんいないと思います。
イジワルやいじめ、嫌がらせなどがない職場は理想と言えるかもしれませんが、
そのような理想を求めているだけではラクにはなれません。
たまたま今回、自分にそんな役回りが巡ってきてしまっただけとも言えますし、
ちょっとアンラッキーな目にあっただけかもしれないのです。
永遠に続くいじめやイジワルはありません。
ですから、今は「まあ、いっか」という気持ちでいましょう。
この「まあ、いっか」という言葉は、頑張って理想を追いかけてアクセルを踏む力を、スッと自然に抜いてくれるのです。
そして、あなたの気持ちを軽くしてくれる言葉でもあります。

「いつかきっと」は強くなる

さて、これまで歩んできた人生において、困難に直面したことのない方はいないことと思います。
訪れた試練を力強く乗り越えられたこともあるでしょうし、そのようにできなかったこともあるでしょう。
そんな経験の中で、困難なことを何とか乗り越えることができたとき、
それ以前の自分よりも大きく成長できたことは間違いありません。
私は普段、あまり「神様」という言葉は使いませんが、それでも今回はあえて書きます。
人生の中での困難は、神様が出してくれた「宿題」のようなものとも考えられないでしょうか。
宿題を出されると、あまりいい気持ちにはなれませんね。
でも、きちんと宿題に取り組んでみることで、たとえ正解が出せなかったとしても、確実にあなたの新しい力になってくれるのです。
困難も同じ。いますぐ乗り越えられなくても、いつかきっと乗り越えられるようになれるものです。
そんな強くなった未来あなたの姿を「いつかきっと」と描いてみてください。明るい夢を描ければ、なおいいですね。
そうするだけでも、今までになかった大きな大きなエネルギーがどこからともなく湧いてくるものです。
もし、「イジワルをされた」と感じたときは、
1「なんでなの?」と理由を考えない
2「まあ、いっか」と力を抜いてみる
3「いつかきっと」と夢を描いてみる
ぜひこの3つのステップを実践してみてください。
そして、職場で嫌な目にあったとしても、
あなたの好きなことをやり続けていってください。
他人からのイジワルは、あなたの夢の追い風。
そう考えると、自然と気分はアゲられます。

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