「モラハラ改善プログラム」の基本的な流れは以下の通りです。
実際にはクライアントさん一人ひとり異なります。
サンプルの1つとして参考にしてください。
1.導入フェーズ(理解と気づき)
▼目的
夫婦関係におけるモラハラの特徴を理解する
▼内容
「夫婦ゲンカ」と「モラハラ」の違いを学ぶ。
相手に与える心理的ダメージ(孤独感・自尊心の低下)を理解。
自分が使いがちな言動を確認。
2. 自己理解フェーズ(背景の把握)
▼目的
モラハラ的言動の根っこにある気持ちに気づく
▼内容
「なぜ相手を責めたくなるのか」を感情ワークで整理。
幼少期の経験や夫婦観(家族像)が影響していないかを見直す。
不安や孤独感を「怒り」にすり替えていないか振り返る。
3. 夫婦間コミュニケーション改善
▼目的
相手を尊重しつつ思いを伝える方法を学ぶ
▼内容
アイメッセージの練習。
「非難」ではなく「要望」として話す習慣化。
夫婦でのロールプレイ。
4. 感情コントロール
▼目的
夫婦間の衝突で冷静に対応できるようにする
▼内容
アンガーログの作成。
タイムアウト法(言い合いがヒートアップしたら一時中断)。
冷静さを取り戻すためのリラクゼーション法。
5. 信頼の再構築フェーズ
▼目的
壊れかけた絆を修復し、安心感を取り戻す
▼内容
日常で感謝を言葉にして伝える習慣を持つ。
「やってほしいこと」より「やってくれて嬉しかったこと」を共有。
二人で共通の小さな目標を立てる。
6. フォローアップ
▼目的
改善を夫婦の習慣に根づかせる
▼内容
月1回の夫婦ミーティングで振り返り。
カウンセラーや第三者のサポートを継続的に利用。
「改善前と比べてどんな変化があったか」を定期的に確認。
夫婦関係の改善のポイント
相手を「加害者」「被害者」と切り分けすぎないで「関係性の改善」に焦点を当てる。
攻撃的言動の背景にある「承認欲求」や「不安感」をケアする。
「一緒に取り組むプログラム」という形で進める。